菊池真理子である。
好きな漫画家はと問われても即座に出て来る名前のない私だが、菊池真理子という漫画家は私の中でじわじわと特異な存在感を放つようになっていた。
ことあるごとにツイッターで作者本人にメンションを付けて無駄に長い感想を送り付けるのがなかば習慣化し、いいのかなと思いつつ今も続いている。「またこいつか」と思っている人もいることだろう。ごめんなさい。
そういう状況になったのは昨年(2023年)のことで、それ以前はこんな引用ツイートをたまにする程度だった。
そうか・・・。 https://t.co/rg6dLAAAXm
— 小鹿 (@kojikafawn) 2021年12月21日
たぶんこの頃(2021年)すでにフォローしてから3年はたっているが、私のことなどまず覚えられていなかったろう。ちなみにこんなしょうもないツイートにすら彼女は返信をくれている。
覚えてもらえたきっかけは、おそらく2023年のこのツイートだと思う。
この抜粋だけでは発言の主旨はわからないけれども別に「人権軽視の宗教オッケー!」みたいな単純な話ではないと思う。
— 小鹿 (@kojikafawn) 2023年4月15日
人権派の弁護士が同時に信心深くてもおかしくないもんね。じゃあその弁護士にとっての信仰ってなに?って考えたら「人権>宗教」なんて単純な図式では捉えられないはずなんだよ。➡️ https://t.co/lYeVj0bxwa
背景を簡単に説明すると、「人権より大きな存在とされている宗教云々」という信田さよ子氏の言葉に感銘を受けたという主旨の彼女のツイートに批判が殺到し、私がフォローめいたお節介ツイートをしたという流れ。
彼女のツイートは確かに語弊のあるものだったが、伝わる人には伝わってますよと示しておきたかった。いくぶん当てずっぽうだったが正解だったようで、こんな返信をくれた。
私のはしょりすぎツイートに、素晴らしい読解力で答えてくださる小鹿さん…!
— 菊池真理子/11月20新刊「壊れる前に旅に出た」「うちは「問題」のある家族でした (@marikosano_o) 2023年4月15日
日曜だけは教会に行って神が人間を作ったことを信じるサイエンティストのことなんかを想像しながら、お話を聞いた昨日でした。
どうもこの人の言葉には、時々ピンと来てしまうのだ。
私の暴走が始まったのは、この数ヶ月後のことである。