2025-01-01から1年間の記事一覧
性産業や性表現のありように対し、私も一通りの興味は持っているけれども、論じる機会は殆どなかったように思う。 そこで菊池真理子のこの記事である。 note.com 往々にして性搾取という問題が付き纏う性産業。 彼女は、性搾取に目をつぶる気は毛頭ないが、…
『アラフィフひとりおためし山暮らし』 アラフィフひとり おためし山暮らし 作者:菊池真理子 双葉社 Amazon 菊池真理子初の連載エッセイのおもしろさは想像を遥かに上回るものだった。 漫画家に文才のある人が多いのは当然としても、これまでに私が読んだ漫…
菊池真理子という人、実は漫画よりも文章が書きたい人なのではないかと疑っている。まだ仕事としては始めたばかりの文筆の楽しさが文面に溢れているからそう感じるだけかもしれないが。 そこへ来て、発行したばかりの手製本『変性「異」識』である。巻末のプ…
なんといってもこれだよ。 背景大事だな。と、このエッセイを読んであらためて思う。いろんなページから濃い緑の前で屈託なく笑う筆者が立ちのぼってくる。漫画も人生も背景ないと説得力ないもんね。山暮らしに憧れはある。でも今いる場所から動けない人間を…
私のダメなところは、けれんみのないまっすぐな感想が書けないこと。 こういうのとか @marikosano_o 真理ちゃんの初めてのエッセイ本WEB連載に少し加筆とあるけど、全然印象が違って驚いた森の樹の香り鳥のさえずりちょっと変わった山暮らしの隣人達笑えて泣…
某漫画で「(私と)お会いしてください!」という絶叫場面に出くわして椅子から転げ落ちそうになった。漫画はきちんと校正していない出版社が多いのではないかと思う。 言葉使いについて特段詳しいわけでもこだわりが強いわけでもないつもりだけれども、さす…
納豆の話でブログを止めるな。
Take 2:めかぶ入り スーパーでめかぶ購入。 そもそもめかぶって何? カブの芽? ああ海藻か。知ってた。知ってました。 まずはめかぶを戻す。(戻すタイプしか売ってなかった。) からし、鰹節、玉ねぎ、戻しためかぶを加え、酢と醤油を加える。(醤油なし…
ウェブ連載で読んだきりだった『ダルちゃん』(はるな檸檬)。 ダルちゃん(1) (コミックス単行本) 作者:はるな檸檬 小学館 Amazon なんと単行本全2巻を段ボール箱から発見。しかも未開封。メルカリかどこかで安く売られているのを偶然見つけて買っていた…
前記事で紹介したエッセイがリンク切れで読めなくなった。 と思ったら。 アラフィフひとり おためし山暮らし 作者:菊池真理子 双葉社 Amazon
グルメレポート。 『アラフィフひとり おためし山暮らし』第十四回(リンク切れ) colorful.futabanet.jp ここで紹介されている納豆の食べ方。うまいの?それ。 恐る恐るやってみた。 自慢じゃないが料理は得意とはいえない。包丁の使い方は6歳か7歳の頃に…
日頃この手の動画は黙殺しているが、思わず再生してしまった。 www.youtube.com 一人旅が好きという人に私が常々感じていることを言い当てていると思う。とりわけ4、6、7あたり。
作中に身近な人を登場させることのリスクという問題は、多くの作家が抱えているようである。古くは長谷川町子が周囲から「漫画に描かれるぞ」と冗談交じりに恐れられたとか。 『ダルちゃん』(はるな檸檬)の場合 『だるちゃん』自体はフィクションだが、こ…
またもYouTube動画。 作家・頭木弘樹が好きという、菊池・だい両氏の共通点から実現したという鼎談。 youtu.be 言葉にできない⇔言葉にしたい 「好きなのだけど、どのように好きなのかが言葉にできない」という話。 これはちょっと気をつけねばならないテーマ…
前の記事で写真のことを書いた後に、また思い出した。写真でなく動画を。 youtu.be 私はこれを観た直後に、とち狂ったことをどこかで書いている。 動画の収録時期を確認したところ、まさしく長野県暮らしを終えた直後。 そういうことだったのか。
菊池真理子が動いて喋ってる。 youtu.be 聞き手のだいまりこ氏は、わりと最近菊池真理子にはまり、過去の作品も読みまくったとのこと。とりわけ『生きやすい』で語られている対人関係における思考がよく似ていると意気投合。 この作品に関する話で印象的だっ…
冷たい=思いやりがない こう置き換えられるものと、そうでないものは分けて考えたい。
SNSでは人恋しいと叫んでる人がたくさんいるのにな 冷たいかね 私は (第29話) コロナ禍で人との接触がほとんどないにもかかわらず楽しく暮らしている自分を「冷たい」と。 しかし、これをたとえば「冷酷」と評価する人はいないだろう。「ひとりでも平気」…
長い引用になるが、後の連載『人生ちょっと休んだら』にも通じる内容の回があった。 あと何年生きなきゃいけないんだろう 別に生きていたくないわけじゃないけど この先も生活の不安とか あの人は何考えてんだろうとか 仕事はどうなるんだろうとか………… …仕事…
先に、こちらをみたび引いておく。 誰かと縁ができると 親より大きなものを与えられることに戸惑い 自分は同じものは返せそうになくて 後ずさってしまう 優しさから逃げる私は 冷たい人間だと思う (『人生ちょっと休んだら』第8話) これと主旨が近いと思わ…
『人生ちょっと休んだら』連載終了後に始まった連載エッセイ『アラフィフひとり おためし山暮らし』からも死にまつわる言葉を抜き出してみよう。(舞台の時系列としては後者が先) (第18回) 私は幼い頃から、死を思いがちだ。どんなに楽しい瞬間でも、二重…
またろくでもない見出しを。 菊池真理子の著作でチラチラと見られる「死」という文字。私には謎ワードのひとつである。 以下は連載エッセイ『アラフィフひとり おためし山暮らし』にまつわるやり取り。 ところで、これまで筆者の様々な作品の中で「いつも死…
ツイッターで書き切れなかったことをこちらに書き留めておく。 第2話感想で提示した疑問より 即座に怒れない(拒絶できない)被害者について、私は疑問をこう述べた。 怒りが時間差でこみ上げるのは私も大いに身に覚えがあり(その瞬間はキョトンとするだけ…
この記事で一場面を紹介した『作りたい女と食べたい女』の炎上話を今頃知った。 fawn.hateblo.jp どういうこっちゃと調べてみたら、ああ、その手のやつですかと。 反差別を前面に出した漫画の「問題点」を血眼になって探す一方、「差別」という社会問題の本…
新たに買った紙書籍の『壊れる前に旅に出た』をパラパラとめくっていたら、また基本的な読み違い読み落としに気付いてしまった。なので前々記事を一部訂正した。(作者とのやり取りの中でも、ここに関しては私が今ひとつかみ合わない返答をしているという自…
前記事では、こちらのインタビュー記事から「冷たい」問題を紐解いた。 yogajournal.jp 少し脱線気味だが、目に留まったコメントについて考えてみた。(これも「冷たい」問題を解き明かすひとつの鍵にはなるかもしれない。) 連絡や電話が義務になってしまう…
ここに貴重なインタビュー記事がある。『人生ちょっと休んだら』単行本化の4ヶ月後に掲載されたもの。(聞き手は菊池真理子の取材漫画にも登場する雪代すみれ) yogajournal.jp リンク先はインタビュー後編。「冷たい」問題に触れられている。 私はすごく仲…
ようやくこちらの作品に戻る。 「冷たい」という言葉の使われ方を改めて整理してみよう。 (仲の良い老夫婦を見て) 「あんなふうに機嫌よかったら お互い幸せだろな 私はやっぱり冷たかったよな」 (第5話) ここだけ読むと、パートナー氏に対して作者が「…
『生きやすい』で描かれているエピソードを更にいくつか挙げてみよう。 事例1(第3話) 「児童虐待」「シリア空爆」「差別」「(猫)飼育現場崩壊」 "電車の中でひとり悲しいニュースに心がズタズタ" →世間一般ではこういう人を「冷たい」とは言わない。 事…
(彼氏と会う頻度の低さを咎められて) 作者「メールの返事は全部してるし…」 ナミさん「そんなの当たり前!人として! マリちゃん冷たいっ」 (第6話) 「ナミさん」の立腹のツボがいまいちわからなかった。 自身が「彼氏」につれなくされていて、作者がそ…